公務員試験の面接で受かるための最低条件
公務員試験に受かる人が、必ず面接官に与えているものが2つあります。
その一つが信頼感です
しかし、面接が始まった直後、面接官のあなたに対する信頼感は”ゼロ”です
そしてそれは、あなただけでなくすべての受験者も同じなのです
これは一体どういうことでしょうか?
例を見ながら考えてみましょう。
例えば、ある日あなたが道端で出会った見ず知らずの人に、次のように言われたらどのように思いますか?
気持ち悪いですよね(笑)
でも実は、公務員試験の面接で多くの受験者が、この例で登場する「出会って0秒告白」をしてきた見ず知らずの人になってしまっているんです
この状況を公務員試験の面接に置き換えてみましょう
ここで登場した、0秒告白をした知らない人=受験者で、
その愛の告白を受けた人は面接官です。
そして、見ず知らずの人が放つ言葉が面接での”回答”となります。
あなたに対する面接官の信頼感は”ゼロ”から始まる
公務員の面接では、面接官はあなたと初めて対面しますが、これまであなたと話したことも、一緒に仕事をしたこともないので、当然ながらあなたに対する〈信頼感〉はマイナスでもプラスでもない“ゼロ”です
面接を受けに来ているので当然「ここで働きたい!」と受験者が考えていることは面接官もわかっていますが、その理由だったり背景、そして何より受験者に対する情報が圧倒的に不足しています
このままでは受験者の「ここで働きたい!」というプロポーズには“No”としか答えようがないですよね
では、初対面の面接官にプロポーズを受け入れてもらうにはどうすればいいでしょうか?
まずは、あなた自身が”どのような人物か”を面接官に理解してもらう必要がありますよね
これまで社会人として、どのような仕事で、どんな経験をしてきたか、そして今、なぜ公務員になろうと思ったのかを面接官に伝えなければなりません
そうでなければ、道端プロポーズになってしまい、「変人扱い」され、そっぽを向かれて相手は逃げてしまうか、110番通報するでしょう
しかし、公務員面接ではありがたいことに、将来の職員を「採用したい」というニーズがあって、面接官もあなたの話を聞くために面接という機会をつくってくれています。
さらに親切にも、あなたを理解するための質問をいろいろと投げかけてきてくれます
つまり、面接官は質問に対するあなたの回答や、様子などから「信頼できそうな人物か」をたった20分程度の時間しかない面接で見極めようとしている
さて、あなたは面接官に対して何をすべきでしょうか?
面接の20分の間に受験者は何をすべきか?
初対面で、面接官と信頼感を築くためには、どのような姿勢が必要でしょうか?
例えば、面接で「マイナス評価を受けたくない」と強く考えれば考えるほど、失敗する可能性が高い
なぜなら、マイナス評価を避けたいとう“消極的”な姿勢が「これは言わない方がいい」「これを話したら落とされるのでは」という意識を助長し、面接での回答が“抽象的”になったり、“一般論”に近づいていくからです
さて、初対面で、耳あたりの良い一般論や抽象論を話す人物を、あなたはどのように思いますか?
良くて「普通の人(特徴がない)だなあ」という印象か、悪いと「何か裏があるのではないか?」と勘ぐってしまいますよね。
つまり、信頼するには値しない
初めて会うのに、結局その人のことが何もわからないにもかかわらず、「好きです!結婚してください!」と言われても、『ひょっとしたらこの人には下心があるんじゃないか?』と疑いたくなってしまう
ではどうすればいいか?
この悪い例の反対側の姿勢を取ればいいのです
面接では自分のことを話せ!
公務員試験 受験者のジレンマ
多くの受験者は面接でホンネを話すことを避けたがります
でも、ホンネって全てが悪いものでしょうか?
あなたはホンネを話して、周りから否定ばかりされてきたのでしょうか?
そもそもあなたは普段、心に思っていることをどれくらい言葉に出来ていますか?
〈ホンネ=話してはいけないもの〉と思い込んでしまっていませんか?
ホンネは隠すべきか?
小説家の武者小路実篤は、人との信頼感をこのように言い当てた
「僕が信用する人はどんな時でも、本音のあり場所を示す人だ。」
この言葉にはとても説得力がある
反対に「僕が信用する人はどんな時でも、本音を隠す人だ」とすると、どうだろう?
そんな人を信頼するなんて、ありえないですよね
むしろ、たった20分で合否を判断しなければならない面接官の立場であれば、ホンネはとても重要な判断材料になることは間違いありません
ホンネなくして合格はあり得ない
ホンネを人に話したことなんて、愛の告白か、何かにとてつもない怒りを持った時くらいではないでしょうか
「こんなことをしてみたい」「ああなりたい」「これは苦手」
本来あなたが持っている思いや考え、希望は、99%言葉に出来ていません
当然、言葉にできていないことは、面接で話せませんし、面接官にも伝わりません。仮に、なんとか言葉に出来ていたとしても、自分が納得していなければ、面接官を納得させることもできません
しかし、面接で話すべきはホンネの部分です。なぜなら面接官が聞きたいのは抽象論でも、一般論でもなくホンネだから。そして、面接官は受験者の回答にホンネが含まれているかどうかを確認するのに効果的な質問と方法を複数もっています。
つまり、あなたが意図するかどうかにかかわらず、それが真意であるかどうかは面接官からすると明白なのです。だから、守りに入って一般論ばかりを話してもすぐに見破られますし、反対にあなたに隠す意図がなくてもそこにホンネが見えなければ、もう一度質問を試みます。これがいわゆる深掘り質問の目的の一つです。
でも、自分の思いや考え、これまでの経験といったホンネをすべて話しても問題ないのでしょうか?
合否の分かれ目は、回答準備のプロセスにある
もちろん、全てのホンネをさらけ出す必要はありません。
大切なのは「調整すること」です。
「話すか」「話さないか」の二元論で考えるのではなく、「話していいのはどこまでか?」「話さない方がいいのはどこからか?」という、“範囲”の中で調整すべきなのです。
しかし、この調整は慣れていないと容易ではありません。
だからと言って、模擬面接を受けたとしても、この調整はできません。なぜならフィードバックの対象になるのは言葉に出来ているせいぜい1%程度にとどまるからです。
つまり、一般的な模擬面接では話している内容に対してのフィードバックは受けられますが、本来あなたが持っている100%の力を引き出すことはできません。
そこで、エンノシタでは面接対策にプロセスサポートの理念を取り入れています。それも、ただ取り入れるのではなく、講座のど真ん中、一番大きなウェイトを占めるように設計しています。
どういうことかというと、面接で聞かれる特に重要な質問を中心に、あなたの経験や考えを丁寧にお聞きすることで、評価につながる内容を取り出し、回答に反映させていきます。そうすることで、回答の質が向上し、確実に評価につなげることができます。
圧倒的な合格率を実現している理由はこのプロセスサポートにあるんです。
思いや考えを理解すると結果につながる
エンノシタの受講者には、予備校の面接対策に不満を感じた社会人受験者が多くいらっしゃいます
そこで、面談や模擬面接をとおして、自分のホンネを理解して、言葉に出来た受講者の感想をご紹介します
この度、試験に合格しました。
面談していただき、自分の話したい事が整理できたので合格することができたと思っています!
ヤマトさんに面談をお願いしていなかったら合格できなかったと思います。
自己分析が苦手なので、面談を通して自己分析がすごくはかどりました!
(24歳女性 地方上級合格 )
この度無事に合格することができました。
ヤマト様に面接練習をしていただいたおかげだと確信しております。
面接の回答を練り上げていただいたおかげで、自分の想いを伝える事ができました。
去年は十分想いを伝えきれなかった、という気持ちがありましたが、今年はありませんでした。
(26歳男性 県庁合格)
このように、自分の思いや考えを言葉として面接官に伝えることが合格につながるんです
なぜなら、面接官に〈信頼感〉を与えられるから
20分前後の短い時間で初対面の人から信頼を得るには、自分のことを中心にして話すことが最も効果的なんです
もちろん、面接で無邪気にすべてのホンネをさらすことは逆効果になることもある
だからこそ、エンノシタでは模擬面接後のフィードバックや面談の中で、「面接官はどう感じるか」という点を理由も含めて受講者にお伝えしています
そうすることで、言うべきホンネと控えるべきホンネを明確に切り分けることができるようになるし、本番の面接で想定していな質問があっても、判断基準があるから対応できるんです
回答の質を上げろ!
面接ではよく
「エピソードを話せ」
「話す内容は具体的に」
といったアドバイスを耳にしますが、これだと結局、何をどのように話していいか分かりませんよね
人の持つ思いや考えは多種多様で無限です
だからこそ、模擬面接の後に面談を行い、フィードバックとともに、受講者の思いや考え、ご経験を丁寧にお聞きしていきます。そして、いくつかご質問をしたり、お聞きした内容をもとに、「では、さっき『公務員になりたい理由は?』という質問で話してもらった内容は、こんな風に伝えてみてはいかがですか?」とご提案すると、
「そうです!それを伝えたかったんです!」
「考えがまとまりました!」
と、納得されるとともに、迷いがなくなって面接に望みめるようになります
このような、会話をとおして面接の回答の質を上げることを目的としているため、エンノシタでは模擬面接を〈面接答練〉と表現しています
と
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