
県庁・市役所の秋試験でやるべきこと「対策の順番と関連性」
― 公務員試験 面接対策|社会人経験者・中途採用向け ―
秋試験で問われるのは「順番」と「一貫性」
県庁や市役所の中途採用試験(秋試験)は、社会人経験者にとって大きなチャンスです。筆記試験の比重が下がり、人物重視の傾向が強まっている今、面接や論文でいかに自分を伝えられるかが合否を左右します。
ただし、ここで大きな落とし穴があります。
「どの順番で対策するか」 を誤ると、努力が結果につながらないのです。
たとえば、エントリーシート(ES)や面接カードを書き始めてから慌てて面接準備を進める人も少なくありません。しかし、それでは 書類と面接回答の内容にズレが生じ、一貫性を欠いたまま本番を迎えてしまう 危険があります。
実際に面接官が手元に置いているのは、ES・面接カード・論文・プレゼン資料といった「受験者が提出したすべての書類」です。そこに書かれている内容と面接での回答が食い違えば、「この人は準備不足なのではないか」「本心ではないのでは」と疑念を持たれることになります。
だからこそ、秋試験の合格に向けては 「対策の順番」と「関連性」 を意識することが何よりも重要なのです。
県庁・政令市と市役所の違い
まずは、県庁・政令市と市役所の人物試験の違いを理解しておきましょう。
県庁・政令市の特徴

県庁や政令市の場合、人物試験は短期間に2回行われるのが一般的です。午前と午後に1回ずつ行う「1日完結型」か、1回目と2回目の面接を1〜2週間の間に行う「短期完結型」のどちらかです。
質問内容は比較的オーソドックスで、「志望理由」「自己PR」「職務経験」などの基本事項が中心です。評価の観点もあらかじめ設定されているため、受験者全体で公平性が保たれるのが特徴です。その分、対策の焦点を合わせやすいともいえます。
ただし、注意すべきは 準備期間の短さ です。筆記試験が終わってから本番の面接までの期間は2週間前後。仕事や生活と並行しながら短期間で書類・論文・プレゼン・面接すべてを整えなければならないため、エントリー前から準備を始めておくことが必須になります。
市役所の特徴

一方、市役所は規模によって大きく傾向が異なります。人口数万人規模の小規模自治体では、面接は1回のみの“一発勝負”。20分程度の面接で評価がすべて決まるため、短時間で説得力ある回答をする力が求められます。
一方で、人口10万人を超える中〜大規模自治体では、2〜3回の段階的な面接が行われます。1回目は基本的な人物像や経歴を確認し、2回目以降は志望理由や価値観、強みの活かし方といった深掘りに重点が置かれます。
市役所面接の特徴は「柔軟さ」です。受験者の回答に応じて質問が変化し、「そこまで聞くのか」と驚くような突っ込みを受けることもあります。想定外の質問に対しても、自分の経験や考えを一貫性を持って語れる準備が必要です。
共通して押さえるべき3つの対策
県庁・市役所を問わず、社会人経験者が必ず対策しておくべきポイントが3つあります。
1. プレゼンテーション試験

年々導入する自治体が増えているのがプレゼン試験です。テーマは大きく2種類に分かれます。
- 自分の経験をどのように職務に活かすか
- 自治体の課題に対して、自分の経験をどう活かすか
いずれの場合も合否を分けるのは 論理構成の明確さ です。内容が少々つかえても、筋道がしっかりしていれば面接官に伝わります。逆に、論理が破綻していると、その後の深掘り質問で答えに詰まりやすくなります。
2. 論文(経験者論文)

経験者論文もプレゼンとほぼ同じテーマが課されます。「あなたの経験をどう活かすか」「自治体の課題にどう貢献できるか」。文字数は800字〜1200字程度と長めですが、ここでも論理の筋が通っていれば十分対応可能です。
3. 書類(ES・面接カード)

近年は1項目400〜800字を求める自治体が増えています。「志望動機800字」「自己PR600字」など、もはや論文に近い分量です。複数併願する場合は、それぞれの自治体のフォーマットに合わせた調整が必要です。書き方の一貫性がないと、面接で矛盾が生じてしまいます。
対策の順番と関連性
ここで最も強調したいのは 「個別面接を起点にする」 という考え方です。
プレゼンも論文もESも、最終的には個別面接で深掘りされます。つまり、対策の土台は常に「個別面接にどう答えるか」に置くべきなのです。
- 個別面接で語る内容をまず整理する
- それをESや面接カードに書き出す
- 論文やプレゼンに展開する
この順番で準備すれば、一貫性が保たれ、すべての試験で矛盾なく回答できます。逆に、書類や論文を個別に準備すると、ちぐはぐな印象を与えてしまい、評価が下がる原因になります。
承知しました!
「あとがき|講師・山戸宏晃より」として、準備不足の危険性を例えを交えて伝え、自然にLINE登録のCTAにつなげる形を追記しました。
秋試験に臨むあなたへ

社会人経験者の公務員試験は、単なる努力量だけでは突破できません。必要なのは 「正しい順番で、一貫性をもって進めること」 です。
- 何から始めればいいかわからない
- エントリー直前で準備が間に合わない
- 努力しているのに面接で評価されない
そんな不安を抱えている方は、まず個別面接を軸にした準備を意識してください。
あとがき|代表・山戸宏晃より

私が1,000人以上の面接指導をしてきた中で痛感するのは、面接で不合格になる人の7割以上が「筆記試験後に面接対策を始める」という共通点です。
これは、野球にたとえるなら「バットを握ったことがないのに、いきなり本番でホームランを打とうとする」ようなものです。あるいは、マラソンの当日に「今日から走り込みを始めよう」と言っているようなものかもしれません。
もちろん、本番で全力を出そうという気持ちは素晴らしい。ですが、準備不足のままでは、実力を示す前に勝負がついてしまいます。
逆に、筆記試験の前から少しずつでも面接準備を進めていた方は、落ち着いて自分の考えを伝えられるようになり、結果的に合格をつかんでいきます。
「どう対策を始めればいいかわからない…」
「何を準備すれば合格に直結するのか知りたい…」
そんな方のために、当校では 無料の「面接対策スタートキット」 をご用意しました。

まずはスタートキットを手に入れ、正しい順番で面接準備を始めてください。
本番で「努力が伝わらない」という悔しさを残さないために、今すぐ動き出しましょう。
今すぐできる第一歩|無料スタートキット

当校では、社会人経験者・中途採用を目指す方に向けて 無料の面接対策スタートキット を配布しています。
🎁 セット内容
- よく聞かれる質問150選(PDF)
- 合格者の面接カード事例集
- 面接対策ロードマップ
秋試験は準備期間が短く、順番を誤ると挽回が難しくなります。
まずはスタートキットを受け取り、正しい流れで対策を始めましょう。
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