こんにちは
公務員試験 面接バカのハタケ とまとです。
今回は『筆記試験がんばったけど、面接で落ちる人の特徴』についてお話しします。
面接で落ちる人には、死亡フラグの立ちどころがいくつかあります。
そこで、最終合格を勝ち取っていただくために、その〈フラグの立ちどころ〉を事前に知っていただき、面接準備を早期にスタートしていただくことを目的にこの記事を書いています。
この記事の想定読者
今回の記事は以下の条件に当てはまる方を想定して、下記進めていきます。
「オイラには一つも当てはまんねえぞ」と言う方は、るんるんスキップしながら読み飛ばしてください。
【想定読者】
- 公務員試験を受験中か、受験を検討している
- 面接試験までに1か月以上時間がある
- 公務員試験の面接がどういうものかイメージできていない
- 再チャレンジしようとしているか、再チャレンジ中
- 漠然とだが、公務員を目指している
いかがですか?
いくつか当てはまりましたか?
一つでも当てはまったのなら、きっと、今のあなたにとって必要な言葉と出会うきっかけになります。
そうなるように、全力で綴りますので、どうか最後までお読みください。
1.Tさん(27歳女性)の場合
さてさて、早速ですが始めていきますよ。
本気で公務員を目指していて、試験に落ちる人には共通して〈ある特徴〉があります。
それは、〈志望動機を言語化できていない〉ということです。
志望動機は面接において、非常に大きなウェイトを占めます。
どんなに頭の回転が良くて、
どんなに仕事ができて、
どんなにコミュ力がある人でも、
志望動機があいまいだと面接でほぼ必ず落ちます。
以前、T さんという横浜市を志望していた方の面接練習をさせていただいたことがあります。
- 27歳女性
- IT系の企業で営業職をしていた
- スキルを買われ、新規事業までをも任されるまでの実務能力
- 頭の回転が速く、どんなに難しい質問にも瞬発的に回答できる
いかがでしょうか?
こんな超有能そうな人が面接で落ちるイメージがありますか?
実は、この方は残念ながら横浜市の最終面接で〈不合格〉となりました。
理由は簡単です。
『本音をベースにした志望動機がなかったから』
※〈本音をベース〉に、というところもポイントですが、これは別の記事で詳しく説明します。
仮に、20個の質問の内、19個は完璧に打ち返すことができても、〈志望動機〉で面接官を納得させ、「この受験者はきちんと、市のことやまちのことを知った上で、応募している」と感じさせなければ、不合格になります。
なぜでしょうか?
なぜ、他の回答が素晴らしくても〈志望動機〉が弱いと、落ちるのでしょうか?
この原因を理解するために、まずは面接官の目線に立ってみましょう。
2.動機不純は不純恋愛である
さて、話は変わりますが、仮にあなたが、これまであまり交流のなかった人から、急に「二人きりで会いたい」と誘いを受けたとします。
(これまで、あまり話したこともないのに、一体どういう風の吹き回しだろうか?)と、きっとあなたは不思議に思うことでしょう。
そして、当日。
目の前に現れたお相手は、恭(うやうや)しい態度で話し始めます。
ずっと前からあなたのことが好きでした!
目鼻立ちが整っていて、職業は公務員。
それに、あなたが扱っているサービスが素晴らしい!
はい、どうですか?
心が動きましたか?
付き合いたいと思いますか?
あ、童貞のただ〇リたい目的の方は黙っててください。
そういう目的の方はいったん、気を鎮めてから、このような告白で感情が生まれるかどうかを考えてみてください。
答えは言うまでもないですよね。
多少、例えが強引でしたが、ここで言う告白受ける側が、面接では面接官になります。
こんな表面的な理由で、しかも何にもその”まち”のことも”行政”のことも知らない相手を10年、20年と雇い続けようと思うでしょうか?
答えはフルパワーで”No”
しかし、実際の面接ではこのような告白、つまり志望動機を述べる受験者が毎年、
何千人、いや何万人いることか。
志望動機はいわば木の幹、いや、大地そのものです。
地盤が弱ければ、ちょっとの衝撃で崩れ落ちます。
つまり、ささいなストレスや、
人間関係の不和、
公務員の仕事イメージのズレ、
やりがいポイントの少なさ、
などなど、こうした小さなギャップを乗り越えられず、つまづいてしまって、早期退職してしまいます。
実際に、公務員の離職率は年々上昇傾向になります。
辛くて長い試験をクリアして、
せっかく安定した給与や福利厚生を手に入れたのに、です。
なぜでしょうか?
それは、仕事で日々発生する辛いことや難しいこと、こういったストレスに耐え兼ね、
「やっすい給料で、こんな仕事やってられっか!」
「民間の方がマシだわ!」
みたいな感じで、給料なんか入庁する前からわかり切っているのに、退職していきます。
それは、〈働き続けよう〉と自分を支える拠り所がないからです。
その拠り所こそが〈志望動機〉なわけですね。
この辺りのことを、経験豊富な面接官はバッチリ心得ているので、仮に、喉から手が出るほど欲しいスキルや経験を持っている受験者であっても、面接でふわふわした志望動機を聞いた瞬間に、(あ、こいつすぐ辞めそうだな)と連想して、不合格になります。
まあ、これは民間でも似たようなところはあります。
一言にまとめると、
〈志望理由に目的感や目標感があるか〉
という点が、面接官の関心どころです。
このツボをきちっと抑えてあげないと、受かるもんも受からないんです。
3.死亡フラグの解説
さて、面接官の視点がなんとなくでも、ご理解いただけましたでしょうか?
それでは、お待たせしました。
公務員試験での〈面接死亡フラグ〉の立ちどころを解説していきます。
死亡フラグのポイント① 受験スタート時点
一つ目のフラグポイントが
「よし公務員を受験するぞ!」
と決意したての頃です。
ただ、受験スタート時点のフラグ立ちはある程度仕方のないことだと思います。
仮に、民間企業の面接を受ける場合は、公務員試験のような長い期間の対策が必要な筆記試験はなく、エントリーシートさえ通過すれば、すぐに面接が受けられます。
つまり、〈応募⇒面接〉の距離感が近いので、応募の段階である程度は自身の求める仕事や会社をフィルターにかけています。
一方、公務員試験はというと、
いまだに対策にかなりの期間が必要な〈教養試験〉や〈専門試験〉が受験者に課せられています。
この大きな壁があなたの視界を遮っています。
スタート時点で、
面接までを見通すことができないのです。
つまり、〈応募 ⇒ 筆記試験 ⇒ 面接〉という構図になっており、
面接までの距離感があり、
かつ筆記試験の壁が高いので、
面接のことまで視界に入らず、結果的に対策が後手に回ってしまうのです。
ここが一つ目の〈面接死亡フラグ〉のポイントです。
とはいえ、このフラグを回避できる人は2割もいません。
ほとんどの受験者が一旦はこのフラグを立たせてしまいます。
ですので、仮にあなたが今このフラグを通過しているとしても、
実際の面接での死亡確率は10%~20%と言ったところです。
この後のタイミングでまだ挽回できるチャンスは十分にあります。
ただ、例外的に、極度の〈あがり症〉の方や〈面接経験がほとんどない〉方にとっては、この段階での面接死亡確率は30~50%程度と、バイ~ンと跳ね上がります。
理由としては、
〈面接で話す内容の準備〉と、
〈面接に慣れること〉には、
全く別の対策が必要だからです。
〈あがり症〉の方や〈面接経験がほとんどない〉方は筆記試験に費やす時間を50%減らしてまでも、早期に、そして危機感をもって、面接対策をスタートしてください。
通常の2倍~3倍の〈時間〉と〈期間〉が必要になります。
さて、2つ目の死亡フラグの話に移ります。
死亡フラグのポイント② 面接カード提出時点
公務員試験で独特なのが、この〈面接カード〉です。
面接カードとは、いわば民間企業で言うところの〈エントリーシート〉です。
簡単な経歴や、趣味・特技、
そして〈志望動機〉を記載することになります。
最近の傾向として、
この面接カードの提出タイミングが早まる傾向にあります。
これまでは、『1時の筆記試験が終わった後から面接の間』で提出することがほとんどでした。
しかし、最近ではエントリー時点、つまり、応募時点で志望動機を提出しなければならないケースが増えています。
特に、A日程で試験を実施する県庁や政令指定都市、その他の基礎自治体です。
この理由は単純で、〈受験者数が多い〉からです。
A日程はB日程やC日程の自治体等と併願して受験したり、B日程以降の本命の自治体のための前哨戦として試し打ちで受験する人が多いからです。
受験者が増えれば増えるほど、
試験を行う側である自治体はその事務的負担を減らすために
〈webエントリー〉を採用することになります。
ネットで申し込むパターンですね。
少し話がそれてしまいましたが、
面接カードの提出時であれ、
webエントリー時点であれ、
面接本番まで〈1か月〉を切る前に志望動機つくりをスタートするかどうかで、
面接死亡フラグの立ち方が変わります。
具体的に見ていきましょう。
面接まで1か月以上前の時点
無事筆記試験をパスし、2次試験の日時を知らせる通知が届いた時に、喜びと安堵もつかの間、焦り始めます。
「面接対策って何から始めればいいの?」
「面接カード提出まで1週間?志望動機どうやって書こう…?」
「とりあえず、当たり障りのない志望動機を書いておいて、面接までにきちんと準備しよう!」
さて、ココがある意味ひとつの合否の分かれ目です。
仮にこの時点で面接で通用する志望動機が提出できなかったとしても、
ここでの危機感の感じ方で面接で落ちるか落ちないかの確率が20%くらい変わってきます。
まず、良い方のパターンの思考はこんな感じです。
「ヤバ!筆記試験のことばっかりやってたけど、面接対策はじめんと!」
「書こうとしたけど、これは結構、作るのに時間かかるな」
「ちょ、志望動機きちんとしてないと落ちるやろ」
と、志望動機がないことに対する〈危機感〉を覚えて、志望動機つくりに動き始めた人はこのタイミングで、志望動機まとまらないことによる面接での死亡率が20%でFIXします。
一方で、ダメなパターンの思考を再現します。
「志望動機かあ、そろそろ考えないとなあ」
「とりあえず、当たり障りのないこと書いて、後から考えればいっか!」
「併願の試験もあるし、そっち優先!」
と、こんな感じで〈後回し〉にするだけでなく、
〈どれくらい時間がかかるか〉を理解していないのが負けパターンです。
このような思考をしてしまうと、結局ところ、
最後の最後まで後回しにして、
面接本番ギリギリになって
「マジでヤバイ!!!!」
と、やっと本気で焦りだすこと請け合いでござる。
また、
「考えたけど思い浮かばない…とりあえず提出して、もっと考えよ」
この思考も危険です。
この考え方をする人は優柔不断だったり、
心配症だったりします。
考えたところで、いつまでたっても思考が同じところをくるくる回り続けて、
結局一歩も進んでいない状況に陥ります。
以上のようなダメパターンにハマると、面接での死亡確率はさらに30%上昇します。
ぶっちゃけヤバスです。
死亡フラグのポイント③ 面接1週間前
この時点で、きちんとした志望動機がつくれていないと、
ほぼすべての人が本気で焦り始めます。
「ヤバイ!志望動機がどうしてもしっくりこない!!」
「面接まであと1週間だ…」
と、まあだいたいこんな心理状況です。
ここで、自分自身が納得できる志望動機がつくれればいいのですが、
多くの場合、そうはいきません。
ここまで引っ張てしまう方は、
思考力が高くなく、
準備に対する大切さを理解していないからです。
たぶん、学校のテストでも一夜漬けするタイプか、一夜漬けもせずに平均点切ってしまうタイプです。
自力だけではかなりの確率で合格できる志望動機つくれません。
なぜなら、
志望動機をつくる〈大変さ〉と〈重要性〉を理解していないからです。
公務員試験に限らず、わりと重要なシーンで
努力を怠りがち。
詰め切らない。
または、何事も決断に時間がかかり、
期限ぎりぎりになっても提出物や仕事が間に合わず、
もう手遅れ?くらいのタイミングでやっと相談したり、報告したりする人が多いです。
こうした失敗経験がある方は自力ではほぼ無理ゲーです。
ですので、第3者の力を頼ってください。
私が有償で提供するサービスの活用も検討してください。
ただ、お受けするには2つの条件をクリアしていただく必要があります。
①公務員になりたい、何かしらの強い思い・考えがある
※尊大な思いでなくてもOKです。
NGなのは「とりあえず公務員になりたい!」という漠然感しかない方や、「今の会社キツすぎる!公務員なら安定した給料だし、仕事もラクそう!」という短絡的な思考の方はお断りします。私のメンタルが下がりますし、何かしらの動機があって公務員を目指している他の人が報われる瞬間をサポートしたいからです。
②今、この瞬間から面接対策に全振りできるか
※ただでさえ、他の受験者に比べあなたには時間がありません。志望動機は面接でのすべての回答と連動すると言っても過言ではありません。志望動機の内容いかんによっては、その他の回答も調整する必要が出てくるので、1時間1分が合否を分けます。というか、せっかく対価をいただくわけなので、合格していただきたいと本気で思ってるからです。2年目のチャレンジは1年目よりもマジでしんどいですから、精神的に。
4.焦りながらも志望動機をつくってみたが…
焦りながらも、なんとかそれっぽいことを志望動機としてまとめたとします。
そうすると、その志望動機は次に紹介するいくつかのパターンに当てはまることが多いです。
自分の志望動機が当てはまらないかチェックしましょう。
- 取組み着目パターン
※子育て支援が充実しているから、移住支援に積極的だから、など - 特定の仕事やりたいパターン
※観光の促進やりたい!、子育て支援やりたい!など - 自治体紹介パターン
※〇〇市は■■を積極的にしているから、など - 自己中心的パターン
※自分の強みを活かせると思ったから、など
さて、ここでまた気付きます。
「なんだか、誰でもかけそうなことしか書けてない…」
「志望動機を書いたつもりがやりたい仕事を書いてる…」
「そもそも、この市役所でなければならない理由なんてない…」
このように、こじつけながらも書いた志望動機を見て自信を失います。
なぜ、自分自身が納得できていないのでしょうか?
それは、〈自分の考えが表現できていない〉からです。
本来〈動機〉とは行動を起こそうと思ったきっかけや理由のことを言います。
つまり、「志望動機は?」と聞かれて答えるべきは、あなたの考えなのです。
こじつけの志望動機の多くには〈私は~~だと思ったから〉という自分の考えが含まれていないのです。そのため、「なんだかしっくりこない」という感覚になります。
それはそうです。
だって、質問に答えていないから。
ここで陥りがちな思考は、
〈自分には動機と呼べるようなものはない〉と考えてしまうことです。
断言できますが、これは完全に誤りです。
志望動機は自然発生するのではなく、人工的につくるものです。
むしろ、人工的にしか作れないです。
(志望動機のつくり方については別の記事で詳細に述べます)
だからこそ、
時間がないながらも、できることはあります。
実例として、新潟県庁の農業職に2年連続でチャレンジしたKさん(26歳男性)の話をさせてください。
- ITエンジニア3年目
- 面接本番まで1週間
- 1年目は面接で不合格
- 面接では緊張してしまう
- 用意した志望動機で通用するか不安だ
直前でしたが、
県庁職員として働きたい、
新潟県の農業に貢献したい、
という漠然とではあるけれど、確かな動機がありました。
そこで、2日間で合計3時間に及ぶ直前期対策を一緒に行いました。
「なぜ公務員でなければならないか?」
「なぜ、畑違いの農業職を志望したのか?」
「なぜ、大学卒業時には受験しなかったのか?」
このように、志望動機やKさんの経歴から想定されるクリティカルな質問に対して、
本人のホンネをベースにした回答案を一緒に考えて、作っていきました。
自分の考えを回答としてまとめていったのです。
結果は見事に合格。
大変喜んでくれて、お礼のメッセージまでいただきました。
『突然のメッセージ失礼いたします。
この度無事に合格することができました。
とまと様に面接練習をしていただいたおかげだと確信しております。
面接の回答を練り上げていただいたおかげで、自分の想いを伝える事ができました。
去年は十分想いを伝えきれなかった、という気持ちがありましたが、今年はありませんでした。
それが合格につながったと感じています。
本当に嬉しいです。
来年からは公務員として活躍できるように奮闘して行きたいと思っています。
ありがとうございました!』
僕もうれしかったです。
きっと合格できると思っていました。
ありがとうございます。
5.死亡フラグをかいくぐれるかはあなた次第
さてさて、ここまで読み進めていただいてありがとうございます。本当に。
今、あなたがどんな状況にあるかは私はまだ分かりませんが、
どのようなタイミングであれ、
できることは必ずあります。
先ほどのKさんのように、漠然とでも、自分なりの考えや思いがあれば、
たとえ1週間前でも効果のある対策を行うことができます。
それは独力で出来るかもしれませんし、
私のような面接バカの力を頼らなければいけないかもしれません。
ただ、どちらにしても、
〈今、この瞬間に〉できることを始めてください。
早ければ早いに越したことはありません。
実は私は、23歳の時に公務員試験を受験し、
2つの自治体で、
二次試験と最終試験で不合格になっています。
原因は、面接の対策不足。
面接で失敗したことがあるからこそ、
あなたの気持ちが少しはわかります。
そして、その後合格したからこそ、
合格と不合格の距離感が分かります。
だから、〈何を〉〈いつまでに〉やればいいのかを明確にアドバイスすることができます。
あなたからのご依頼、心からお待ちしています。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
また、別の記事でお目にかかれればうれしく思います。
あ、YouTubeもやってるんで、時間があればそちらもご覧ください。
でも、面接まで時間がなければ、ソッコーで問い合わせてくださいね。
それでは!