
「筆記試験なし」
「経験者歓迎」
最近増えている、かつて勤務していた職員を対象とした「アルムナイ採用(カムバック採用)」。
募集要項にあるこれらの言葉を見て、
「これなら楽勝だ」
「人手不足だし、経験者の自分は歓迎されるはずだ」
と高を括っていませんか?
はっきり言います。その「手ぶら感覚」で受験すると、面接で100%つまづきます。
なぜなら、アルムナイ採用には、通常の試験にはない「2階建て」の審査構造が存在するからです。
筆記試験がない代わりに、何を突きつけられるのか?
今回は、多くの受験者が誤解している「評価の裏側」について解説します。
筆記に代わる足切りとは?
アルムナイ採用の最大の特徴は、多くの自治体でSPIや教養試験といった「筆記試験」が撤廃されている点です。
しかし、喜ぶのはまだ早いです。
筆記試験がないということは、「別の何か」で足切りが行われることを意味します。
それが、「1階部分(過去の通知表)」です。
多くの自治体の要項には、「在職時の勤務成績を見る」と明記されています。
例えば鳥取県のように、ここに数百点もの配点があるケースも珍しくありません。
つまり、過去の勤務成績や業績評価が悪いと、問答無用で「足切り」されてしまうのです。
これを聞くと、「現職時代にエース級の活躍(A評価)をしていないとダメなのか…」と不安になったかもしれません。
しかし、その心配は無用です。
公務員の人事評価は相対評価です。SやA評価がつくのは全体のほんの一握り。そこを基準にすれば、採用候補者はゼロになってしまいます。
求められているのは、あくまで「C評価(標準)」以上です。
問題を起こさず、無断欠勤せず、円満に退職しているか。
この「1階部分」は、優秀さを競う場ではなく、単なる「信用調査(足切り)」に過ぎないのです。
合格する人は「出戻り」ではなく「〇〇帰り」として振る舞う
では、全員が「1階(信用調査)」をクリアしたとして、どこで合否が決まるのでしょうか?
それが、「2階部分(未来への提案)」です。
不合格になる人は、ここで「出戻り」として振る舞ってしまいます。
「外の世界が辛かったので、慣れ親しんだ古巣に戻りたい」
言葉でそう言わなくても、志望動機や面接の端々から「逃げの姿勢」が透けて見えると、面接官は敏感に反応します。
一方で、合格する人は違います。
彼らは「出戻り」ではなく、「留学帰り」として振る舞うのです。
一度外の世界に出たからこそ得られた「民間の武器(スキル・視点)」を、公務員という「土地勘」の上に掛け合わせる。
「ただ戻ってきた人」ではなく、「外でパワーアップして、新しい武器を持ち帰ってきた人」として、未来の貢献(2階部分)を提示できるかどうかが、勝負の分かれ目になります。
「面接」はエントリーの瞬間から始まっている
この「留学帰り」としての戦略。面接当日に話し始めればいいものではありません。
実は、本当の勝負は「一次試験の書類審査(アピールシートや職務経歴書)」を提出する段階から始まっています。
多くの不合格者は、ここで手を抜きます。
「元職員だから、自分の実績は分かってくれているはず」
「詳しいことは面接で話せばいいや」
そう考えて、書類には無難な経歴だけを書いて提出してしまうのです。
しかし、これは大きな間違いです。
面接官は、あなたの書類を読み込んだ上で面接に臨みます。書類の段階で「外で得た武器(2階部分)」と「貢献のイメージ」が具体的に書かれていなければ、面接官はあなたに興味を持てず、質問の深掘りも起きません。
提出する書類は、単なる手続きではなく「面接のシナリオ」そのものです。
「面接はエントリーの段階からすでに始まっている」。
そう認識して、一文字もおろそかにせずに「外で身に着けた武器」が、どのようにして「未来への提案」につながるかを書き込む必要があるのです。
面接官が最も警戒する「逃げ帰り」のサイン
こうして書類を通過し、いざ面接に進んだとしても、最後に超えるべき壁があります。
アルムナイ採用の面接で、必ず聞かれる質問のセットです。
- なぜ、当時公務員になったのか?
- なぜ、公務員を辞めたのか?
- なぜ、今の会社を辞めるのか?
- そしてなぜ、また公務員に戻るのか?
- そのうえで、なぜ当県(当市)でなければならないのか?
この5つの質問に対し、あなたの回答は一本の線で繋がっているでしょうか?
「当時はやりたいことがあって辞めた」はずなのに、「戻りたい理由」がその延長線上にない。あるいは、辞めた理由と戻る理由が矛盾している。
この「動機の連続性」が途切れた瞬間、面接官はあなたを「一貫性がない人」「また嫌になったら辞める人」と認定して今いかねません。
これが、いわゆる「逃げ帰り」のサインです。
社会人経験者採用、特に一度組織を離れた人間に対する目はシビアです。
「即戦力」という言葉に甘えて、在職時の経験だけで勝負しようとしていませんか?
面接官が見ているのは、スキル以上に、あなたのキャリアという物語の「整合性」なのです。
さいごに

アルムナイ採用は、ライバルの大半があなたと同じ「元職員」です。
つまり、「役所の風土や環境に慣れている」「事務処理ができる」といった「1階部分」では絶対に差がつきません。
勝負は全て、「2階(未来の提案)」をいかに高く積み上げるかにかかっています。
- 自分が持ち帰れる「武器」は何なのか?
- それをどう「翻訳」すれば、書類(アピールシート)で伝わるのか?
- 「逃げ」と言われないストーリーを伝えられるか?
これらを言語化できなければ、どれだけ現職時代の評判が良くても、合格通知は届きません。
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